注意 

ここは鬼太郎受けのやおい小説のページです。
間違って開いた方、18歳未満の方、
鬼太郎受けに嫌悪を抱く方は観ないでお戻り下さい。

基本的に松×高ですが、この話では二人が体を売っている設定
ですので、別の男達を相手にするシーンもあります。
そういうのが不快な方は読まないで下さい。

松×高です。蒼さんもちょっと出ます。


















































松×高パラレル小説
春売り少年・高と松』



第八章「嫉妬」

二人を乗せた一反木綿という妖怪は、深い森の中に入った。
そこは異世界だった。妖怪の国…隠れ里だ。
その奥に一本の木が立っていて、その上には小屋があった。
その小屋の入り口に二人は降りた。

「ただいま!父さん!!」

松がそう言うと、小屋の中から高い声が聞こえた。

「おお!帰ったか!!」

目玉に体がついている小さな生き物が走ってきた。

「松鬼!高鬼を取り戻してくれたんじゃな!!」

「はい、父さん。お待たせしました。高は元気ですよ。」

「高鬼…信じられんじゃろうが、ワシがおまえの父親じゃ…!
こんな姿ではおまえを抱きしめることもできん…。
ふがいないオヤジじゃが…ワシはおまえに会いたかった…!!」

申し訳なさそうに目玉しかない顔から涙を流している小さな父親。

「と…父さん…」

「高鬼…!こんなワシを父さんと呼んでくれるのか!?」

「僕…父さんが生きていたなんて知りませんでした…。
とても…嬉しいです…!」

「高鬼!!」

目玉のオヤジは高に飛びついた。高は両手で父親を受け止めた。

「すまんのう…おまえには苦労をかけてしまった…」

「いいんですよ…父さん…。僕…今、とっても幸せです…!!」

高も涙ぐみながら目玉のオヤジを顔に近づけた。
目玉オヤジは高の顔に愛しげに擦り寄った。


隠れ里ではたくさんの妖怪仲間が、高が来たことを祝ってくれた。
お祭りのような騒ぎで、3日3晩、みんなほとんど寝ずに飲めや歌えと、はしゃいでいた。
そして、その後の3日はみんなほとんどぐったりと寝てばかりいた。
気楽な世界だった。

高が家で目を覚ました時、目玉オヤジはまだ眠っていた。
しかし、松の姿がない。
どこに行ったのだろうと、高は探しに出た。
しばらく歩くと、森の奥で話声が聞こえる。

「だから、高にはもう二度と会わないでほしいんです。」

「おめえさんの大事な弟を抱いた男を許せねえってのはわかる!
でもな、俺は他の客とは違うんだ。本気で高を想っていたから、
真剣に引き取ろうとさえ考えていたんだぜ。」

「それが余計なお世話だったと言っているんです。」

「なっ…俺はなぁっ!」

蒼さん!?どうしてここに…。
蒼さんと松兄さんが何か言い合いをしているみたいだ。
どうして…?

「ですから、高はもう僕のものだと言っているんです!」

「…そういうことか…」

何を言い合いしているのか、高にはハッキリと内容のすべては聞こえなかった。

「あの…蒼さん…?」

「高!!」

高に会えて嬉しそうな蒼。

「僕に…会いに来てくれたんですか?」

「ああ…本当に幸せにしてるか、気になってな…。
隠れ里は知っていたが、まさか本当におめえの家族が生きてここにいたとは知らなかった。
すまなかったな…高。」

「いいえ…」

高も蒼に会えて嬉しそうだ。
松は、ふうっとため息をついた。


「松兄さん…?」

松は何も言わず、家に戻って行った。

「…蒼さん…僕は今、幸せですよ。」

「そうか…よかった…」

蒼は高の頭を軽くなでた。

「あの…松兄さんと何を話していたんですか?」

「高は…もう俺と会いたくないか…?」

「えっ?」

「まあ、仕事でしかたなく体の関係を持っちまったんだ。
顔を合わせづらいのもしかたねえか。」

「そんな…」

「高は…あの兄貴のことを…その…なんだ…」

「あ…松兄さんに聞いたんですか?
…そうなんです…。僕…今は松兄さんだけなんです…」

ちょっと赤くなり、うつむいて言う高のしぐさを見て、
蒼は高の気持ちを察した。

「なるほどな…」

「すみません…」

「わかったよ…!おめえのことはあきらめる!!
だがな、絶対幸せでいなきゃ許さねえぞ!
そうでなきゃ俺が無理にでもかっさらうからな!!」

「蒼さん…ありがとう…」

「チッ…」

照れたように頭をかいて、蒼は隠れ里を出て行った。

高が蒼を見送って、家に戻ると、松が一人、寝そべっていた。
眠ってはいないようだ。

「…父さんは?」

「妖怪銭湯に行ったよ…」

背中を向けたままの松。

「松兄さん…?怒ってるんですか?」

高は松に近づいた。

「もう蒼さんとはしませんよ…。他の誰とも…。
僕には松兄さんがいるんですから…」

そっと松の体に高が触れた時、ガバッと急に松が高を押し倒した。

「!!」

「…もう二度と…君を他の奴に触れさせない…!!
君は僕のものだから…!」

すさまじいまでの独占欲が松の心を支配していた。

「…はい…松兄さんも僕だけのものですよ…」

高は優しく笑った。

「高…」

松は高に口づけた。始めは軽く、しだいに深く…。

「んっ…ふっ…はあっ…」

自分とおそろいの服を脱がしていく。

誰かが抱いたよりも、激しく強く甘く優しく熱く多く…
松は高の過去をすべて消し去るように、自分を植え付けようとするかのごとく、
夢中で愛していた。

痛いまでのジェラシーを感じつつも、高は松の愛情を嬉しく思った。

「もう…僕を離さないで下さい…」

「離すものか!永遠に…!!」

真剣な愛の告白。

そもそも松は高を弟としか考えていなかったはずだった。
しかし、不憫な身の上の弟がいっそう愛しくてたまらなくなったのだ。
男に体を売る少年。
その色香に、兄である自分がはまってしまった。
誰よりも彼を愛して求めているのは自分だと、自信を持ってしまった。

高の胸の小さな粒を指で弄ぶと、吐息めいた声が漏れる。
その反応を楽しみながら、両方の粒を両手で同時にいじる。

「あっ…んっ…そこばかり…いやぁ…っ」

「この程度でがまんできないの?」

玄人のくせに素人のようで、まだ何も知らないような
初な顔をしている高が、かわいくてしかたがない。
客が大勢つくはずだ。

小さいながらも立ち上がり始めているソレを、
そっと握ると高はビクンと体を跳ねさせた。
先端を舌で細かく動かすように舐める。

「ひゃあんっ!」

口の中に入れて全体を舐めまわすと、たまらないという表情で高は震えた。

「やあっ!んっ…はっ…あっ…!!」

あまり耐えられずに高は松の口の中で達した。

「ああっ…!うっ…」

口元についた液を指で少し拭い取りながら松は笑った。

「本当…感じやすいよね…高は…」

「あっ…はぁ…ごめ…なさ…」

「かまわないさ。ねえ、うつぶせになってくれる?」

「は、はい…」

高は言われたとおりにした。

「少し腰を浮かして。」

「んっ…」

お尻を突き出した恥ずかしい格好をすると、高にゾクッとする感覚が走る。
松の舌が入ってきたのだ。

「ひっ…ああっ…!やっ…」

たまに客にもされたことはあるが、松の舌は伸びるので深い所まで蠢いて、
その初めての強い刺激にたまらずに体をくねらせて高は喘いだ。

「うあっ…はあっ…!もう…」

涙を零しながら、高はねだるような視線を松に向けた。
すると、松はゆっくり舌を抜いて笑った。

「フフ…ボクの…こっちの方を入れてほしいの?」

松がそそり立ったソレを片手でつかんで聞くと、高はコクリとうなずいた。

「わかった。すぐにあげるよ。」

そのままの体制で、つまり後ろから松は高の中に入れていった。

「あっ…ああっ…!」

欲しかった物がもらえた高は満たされて快感に酔っていった。
しだいに動きが激しくなり、パンパンと肉体がぶつかり合う音がする。

「あっ…!ふぁっ…!あっ…!!」

深く突き上げるといっそう声が高くなる。
高の柔らかい尻をつかんでいた松の右手は高の右胸に、
左手は高の中心に移った。

「やあっ!あっ…あんっ!」



ますます強い刺激を受けて息が荒くなる。

「はあっ…はあっ…ああっ…」

高がイってもなかなか松は放してはくれず、事を続けていた。

「あんっ…ま…松兄さ…すご…気持ちい…っ…」

「ふっ…僕も…だよ…っ…」

愛らしく妖しげな姿に松も頂点に向って行く。

「んっ…ふっ…!」

何度したかわからないくらい続けたあげく、再び二人は眠りにつく。

しばらくすると、目玉のおやじが帰ってきた。
そこには愛しい息子達が寄り添うように眠っている。
仲の良い兄弟、父親にはそうとしか見えない。
目玉の父は幸せそうに笑っていた。





つづく







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